教養演習2012量子化学入門01

 今日から教養演習量子化学入門の2年目が始まりました。今回のスケジュールは、最初の5回で量子力学の誕生から水素原子波動関数までの講義、残りの時間で波動関数や分子モデルのグラフ・CG作成PC演習になります。(去年の学生リクエストに答えてPC演習を大幅に増やしました。)今日は最初に講義のスケジュールと内容、評価の仕方等を説明し、「光の粒子性」についての説明を行いました。合間に光電効果コンプトン効果のメカニズムを解明したアインシュタインの経歴を紹介して、最後は光の運動量p=h/λを使ったコンプトン効果の式の導出してもらい終了しました。
 今日は予想していた人数より多かった(18名)ので、用意していた資料プリントが足りなくなってしまった。まだ様子見の学生がほとんどらしいので、来週は少し人数が減るだろう。最後の式の導出は微分などはなく式変形だけだと思って油断していたら、ほとんどの人が最後まで到達せず宿題になってしまった。「やっぱり受けません」と宣言して帰った学生が何人かいたが、このせいだったかもしれない。シラバスでは数学の前提知識必要なしとしていたので、もっと見回りを丁寧に行うべきであった。導出式の答えはプリントせずクイズみたいに隠しておくべきだった。来週は「原子の構造」です。