教養演習量子化学入門10

 第10回目は水素原子波動関数の最後です。原子単位の導入、極座標変換、変数分離、ラゲールの陪多項式を順に導入していき、水素原子の波動関数とエネルギーの式を導きました。新しく導入したのは天下り的に示したラゲール陪多項式だけで、後は今までの知識を導入するだけで簡単に水素原子のSchrödinger方程式を解く事ができます。波動関数とエネルギーを出した後、rに対する電子の分布を知るための動径分布関数D(r)=r2Rn,l2を説明し、量子数n,l,mがそれぞれK,L,M殻、s,p,d軌道、そのxyz方向に対応する事を解説して終了しました。来週からはパソコン演習で、グラフソフトを使って実際に水素原子軌道を描いてもらいます。

 本日とうとう波動関数とエネルギーの式までたどり着いたのですが、なんかあっさり終わってしまった。最後にまとめを入れるべきでした。量子数の説明はもっと丁寧に(スライドを増やして)説明すべきでした。これらが今日の反省点。これで水素原子波動関数導出編は終了、来週から楽しいお絵描き編に突入です。しかし不慣れなWindowsメインですすめていくので、Windowsでの動作確認をこれからしないといけない。う〜。
(2011.11.8)