教養演習量子化学入門05

 第5回目はSchrödinger方程式導出の続きです。始めに、波を表す式はsin,cosだけではなく指数関数でもあらわせ、やりやすい方を選んで使い分ければよいことを説明しました。その波の式にp=h/λ,E=hvを代入してxとtで偏微分していくと、途中運動量pとエネルギーEの演算子表示が導かれ、最後はSchrödinger方程式になります。その後、量子力学は「証明できるものではなく実験結果との一致によってその正当性が判断される」ことを説明し、その約束事として①演算子表示、②HΨ=EΨを説明しました。来週は③波動関数Ψの物理的意味からはじめます。
 今日も途中途中の導出はその場で計算してもらいましたが、やってほしいことをうまく伝えるのに手間取ってしまった。次からはもっとスムーズにできるようにしよう。本来あってはならぬが、板書の間違いを指摘してもらうのってうれしいですね。ちゃんと相手にしてもらえてるって感じがします。今日も悪ノリして「シュレーディンガーは誰でしょう?』クイズを出したら、半分近くがグリーンゴブリンの人を選んでいた。フフフッ、私の勝ちである。(ちなみにプラトーンの人といっても誰もわからなかった)
(2011.10.4)