教養演習量子化学入門01

 第一回目は光と物質の2重性(量子力学誕生の歴史)の前半,「光」について講義を行いました。学生は生物、化学,海洋生命の混合で,半分は履修するかどうかまだ決めていないとのこと。波であると考えられていた光がどのようにして粒子の性質も持つことが示されたのか,ヤングの実験(二重スリット実験),プランク量子化(黒体放射),アインシュタインの光の粒子論(光電効果),光の運動量(コンプトン効果)の順番に紹介。前提知識がなくても理解できるように,波の性質(重ね合わせ,回折,干渉)、波の速度と波長と振動数の関係(c=νλ)、エネルギーと運動量の保存則についても合わせて解説しましたが,くどくなかっただろうかとちょっと心配。最後はコンプトン効果における実験式の理論的導出を途中まで行い,残りを宿題にして終了。今,自分の紹介(居室や,メールアドレス)をしていないことに気づきました。どうしよう。干渉縞間隔の計算をやるのをわすれてしまった。どうしよう。時間配分がちょうどよくなったのでよしとしましょう。来週は「原子」についての話が中心になります。
(2011.9.6)